知っ得、お茶のパワー
おいしくてヘルシーな深蒸し茶
宇治茶、狭山茶、八女茶…全国のお茶にはそれぞれに特徴があります。静岡県の西部に位置する掛川市は、深蒸し茶を主流とする品質・量共に全国トップクラスのお茶の産地です。普通煎茶に比べて蒸し時間を長くした深蒸し茶は、茶葉の細胞膜がこわれて旨みがたっぷり溶け出します。細かく粉状の茶葉が混じるため、カテキン・テアニン・ビタミン類・ミネラル・食物繊維などの有用成分がそのまま摂れて、とてもヘルシーです。
山英では、地力を高め茶の木を強く育てることで滋養に富んだ味わい深い茶葉を収穫し、長い茶づくりの伝統を受け継ぐ熟練の技で仕上げています。
健康、ダイエットのためにお茶が効果的
ビタミンA・B2・C・E、さらに鉄やカルシウムなど、お茶はビタミンやミネラルを豊富に含む、バランスのよい健康食品です。最近の研究で、お茶の中でも特に緑茶(煎茶)に最も多く含まれる栄養素エピガロカテキンガレートの持つ抗酸化作用が悪玉コレステロールの酸化を防ぎ、悪玉コレステロール値を下げ、動脈硬化を予防する働きがあることがわかりました。さらにカテキン類は肥満防止効果も期待できます。
人口10万人以上の市区町村の中で、がんによる死亡率が日本一低い掛川市。市民を対象に国の研究機関や大学、掛川市で行った厳密な実験でも、お茶がメタボや動脈硬化の改善・予防に効果があることが認められています。
山英は健康増進やダイエット効果をさらに確実に向上させるため、大学や研究機関へ積極的に協力を仰いでいます。東京家政学院短期大学・故桑野和民先生の協力のもと茶業界初の食べるお茶を商品化し、麻布大学・猪股智夫先生には動物実験による緑茶の効能研究を依頼。その結果を自社のデータとして蓄積し、研究開発に役立てています。
食べるとお茶の効果がさらにアップ
お茶を飲んだ場合、ビタミンやミネラルの65〜100%が茶ガラに残ってしまうので、茶葉の栄養素をまるごと摂るためにも、お茶は飲むより食べる方がよりよいことは確かです。しかし、残留農薬や大腸菌・放射性物質などを考慮すると、手あたり次第にお茶の葉を刻んで食用にするのはおすすめできません。残留農薬や大腸菌・放射性物質などの心配がない、食用にふさわしいお茶を選ぶことが大切です。
山英では、食べるお茶に必要な万全の品質・衛生管理を実践するため、平成7年に食品と同等の品質・衛生管理ができる農産物加工場を新設しました。この農産物加工場は、平成14年に茶業界では初めて静岡県食品衛生協会より厳格な食品安全管理システム「ミニHACCP」の承認を受け、平成30年には有機JAS認定も取得しました。