GAW展とはＧolden-gai art waves の略、ゴールデン街に集うアーティストが中心となって、街並みを美術館化して行う現代アート展です。1999年9月に新宿ゴールデン街からスタートしたGAW展は、山口県の沖家宝島や青森県の竜飛岬、フランスのオーベイ村、兵庫県の西脇など各地の路地や街並みを展示会場としたユニークなアート展を8回にわたり開催してきました。そして2016年夏、第9回を山英の地元である日坂で開催いたします。宿場の面影を残す静かな町並みを巡りながら、さまざまなアーティストや新人、地元参加者による作品が楽しめるアートの祭典です。山英も本陣跡向いの店舗で、限定のオリジナル商品をご用意しています。GAW展にお越しの際はご休憩を兼ねてぜひお立ち寄りください。

GAW展を主催する久絽(くろ)さんと私の出会いはかれこれ25年程前、仕事の流れで新宿ゴールデン街にある久絽さんのお店に立ち寄ったのが始まりです。新宿ゴールデン街と言えば演劇、芸術関係の方々が足繁く通う場所で、この店で出会った人たちと話すうちに、芸術とは縁が薄かった私も現代アートの世界が少しずつ身近になっていきました。ＧＡＷ展は美術館や展覧会場を飛び出して路地や空き地、民家の軒先や壁などに作品を展示、気軽に現代アートと触れあい楽しんでもらおうという趣旨で、1999年の開催当時は全く画期的な試みでした。久絽さんには第1回会場をご案内いただきましたが、地方で開催されたGAW展にも幾度か訪れました。そしてそのGAW展が今回、私の地元の日坂で開催されることになったのです。

日坂は東海道25番目の小さな宿場町、だからタイトルは「GAW展 Part Ⅸ in 東海道日坂宿」です。日坂は今も当時の面影が残る鄙びた町並みの、歩いて2時間ほどのエリアです。日坂の歴史的建造物は市によって保有・管理されており、今回のような文化的利用に対してもご理解とご協力を得ることができました。地元も一致団結して日坂での現代アート展を盛り上げるために取り組んでいます。

出展作品は絵画や書、写真、インスタレーションなどで、出品者はGAW展常連の重鎮さんや若手の方々を始め、地元のアーティストらが加わり、100名程の参加が予定されています。さらに今回は、宮城まり子さんが掛川市内で園長を務める「ねむの木学園」からも作品を提供していただけることになりました。学校もちょうど夏休みとなる時期です。お子様とご一緒にぜひ「GAW展 Part Ⅸ in 東海道日坂宿」にお越しください。レトロな町並みに展開する自由なアート作品に触発されて、未来のアーティストが誕生するかも知れません。皆様のご来場を心よりお待ち申し上げております。

第9回 GAW展
路地から路地へ
2016 in 日坂

@Nissaka 2016
Golden-gai Art Waves

2016.7.23(土) 〜 8.27(土)
静岡県掛川市 日坂地区

主催 : GAW展2016実行委員会
協賛 : 朝日新聞社・日坂地区まちづくり協議会
後援 : 静岡県・掛川市・掛川市教育委員会・掛川観光協会・静岡新聞社・静岡放送・中日新聞東海本社・株式会社山英
協力 : 学校法人ねむの木学園
助成 : 公益財団法人朝日新聞文化財団

事務局
東京都新宿区百人町4-8-8-905
Tel : 080 3177 5359
Fax : 03 3362 1209
日坂地区実行委員会
静岡県掛川市日坂136

GAW展オリジナルサイトはこちらから。GAW展会場の案内図とワークショップ、出展者情報などご覧になれます。

アクセスマップ

東海道線・東海道新幹線掛川駅北口より
掛川バス（7番のりば）「東山行き」25分「八幡宮前」または「日坂」下車
東名高速道路「菊川IC」から7.5km・「掛川IC」から8.3km
新東名高速道路「島田金谷IC」から9.3km
国道1号線「日坂IC」「八坂IC」から1.2km