山英
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山崎英利のお茶語り 〈山英社長のコラム〉

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6. 茶食のすすめ Vol.2

東京家政学院短大の桑野和民先生との共同研究は、弊社が一番茶の萌芽の少し前から摘み取りまでの間、農薬は一切かけないという畑を限定して食用茶を試験製造し、その製品を桑野先生が動物実験する、という形でスタートしました。

先生は大変研究熱心な方で、ある時「緑茶、紅茶、ウーロン茶がそれぞれ生物にどのような影響を及ぼすか研究してみたい」とおっしゃるので、畑を選別してひとつの茶畑から摘み取った茶の生葉を「緑茶」「紅茶」「ギャバロン茶」そして日干萎凋し攪拌発酵の末「ウーロン茶」に、と同一の茶葉から四種類のお茶を作るという作業をしました。なにしろ茶の生産時期は大変な忙しさである上、発酵が異なるお茶を四種類作るのですから、昼夜の別ない作業が一週間ほど続きました。この時も先生は摘み取りの現場から製品に仕上がるまでこちらに泊り込み、納得のいくまで加工の一部始終を確認されていました。

そうこうするうちに基礎研究はどんどん進み、食用茶がどれだけ体によいか、説得力のあるデータが次々に集まってきました。緑茶を「飲む」ことよりも「食べる」ことで得られる有意性は、次のように要約することができます。

茶葉の成分の大半は不溶性なので、お茶を急須で淹れた場合、茶葉に含まれる水溶性の成分しか抽出されず、ほとんどの有用成分が茶殻に残ったまま捨てられてしまいます。緑茶を飲んでは得られないが食べることで得られる成分(不溶性成分)の主なものは、カロチン・ビタミンE・クロロフィル・食物繊維などです。カロチンの生物効力であるガン予防、ビタミンEによる老化の予防、クロロフィルや食物繊維などが血清脂質を改善することによる動脈硬化や脂肪肝の予防、などが茶食によって期待されます。

また飲んでも得られるが食べるともっと得られる成分としてカテキンがありますが、カテキンは先程の成分と相互作用して、化学物質による発ガンを予防するなどの有効性が確認されています。

しかしこの時期の私は茶食が持つ素晴らしいチカラを頭では分っていても、まだ傍観者の立場から抜け出せないままでした。自分が自ら試した「人体実験」で茶食の効用を確信するまでは…。

2012年6月15日