山英
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山崎英利のお茶語り 〈山英社長のコラム〉

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5. 茶食のすすめ Vol.1

『緑茶を食べる』こと、現在ではかなり知られるようになってきましたが、私がこの言葉を初めて聞いたのは今から23年前、平成元年のことでした。

栄養化学を専攻する東京家政学院短期大学の桑野和民先生が「お茶は飲むよりまるごと食べたほうが体によい」という考えをお持ちになっているこ とを知り、桑野先生を研究室にお訪ねしたのが最初です。緑茶を「飲む」ことから「食べる」ことで得られる数々の有意性と必要性を桑野先生からうかがった時、それまでの自分の考えを根本から崩された思いがしました。

緑茶の苦味の成分であるカテキンにはガンの抑制効果があるとされますが、カテキンは飲むより食べた方が約6倍の摂取量があること、茶葉の成分の 大半は不溶性なので、水に溶けないカロチン・ビタミンE・クロロフィル・食物繊維などは、茶殻と一緒に捨てられていたに等しいこと、など驚く べき内容のお話でした。

私のほうも、自社が肥料製造からスタートしたこと、昭和28年からはカイコのサナギに着目し、全国でも類を見ない独特な有機肥料の原料メーカ ーとして歩んできたこと、さらにその特殊な肥料を地元の日坂東山地区を中心とする緑茶生産農家の畑に使って栽培してもらい、できた緑茶を引き 取り消費地に販売して毎年高い評価をいただいていること、などをお話ししました。

桑野先生はもともと有機物質であるキチン質の研究をなさっていたということで、弊社製造のサナギ肥料に含まれるアミノ酸であるキチンについて もいろいろと教えてくださいました。

先生の基礎研究に賛同した私は、先生と協力できる点をいくつか話し合い帰郷したわけですが、この時の桑野先生との出会いが私にとってのはじめの一歩であったと思います。

こうして、平成4年の残留農薬ゼロの食用茶葉のみを用いた『食べるお茶』の商品化にいたる、桑野先生との二人三脚による食用茶の研究開発が始まりました。

2012年4月25日