山英
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山崎英利のお茶語り 〈山英社長のコラム〉

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16. SBSラジオ「石川美知子のあなたと語る食の原風景」での対談から VoI.3(2012年7月放送)

先代の山崎定次が40年にわたって独自に研究開発した肥料をもとに山英が推進するSADAJI農法は、おいしくて安心安全なお茶が育つ基礎は茶園の地力にあると考え、化学肥料の過剰投与によって疲弊した土壌を「昭和30年代の土に戻す」ことを目指した農法です。土着の善玉菌を培養して土に戻し土壌を改良することで、土中の有効微生物が増え茶の木が健康になります。SADAJI農法で育てた茶の木は樹液の濃度(糖度)が上がっておいしくなるだけでなく、病害虫にも強いことから、化学肥料や農薬の使用が最小限で済み、残留農薬の心配のないお茶を栽培することができます。

SADAJI肥料の製造過程で用いられるサナギ、エビ殻・カニ殻などの甲殻類の外骨格に豊富に含まれるキチン質は、お茶の栽培だけでなく土作りそのものに大切な働きをする放線菌の大好物であり、放線菌を急速に繁殖させ土壌病害を抑制させるための大事な要素です。「昭和30年代の土に戻す」ことは先代の信念であり生涯をかけたテーマですが、そのためにはキチン質こそがとても重要であるということが今回の事業の一番の元になっています。先代はもともと明治製菓でバクテリアの研究を専門にしており、また先にお話したように自分の特許登録した高速副蚕カッターでカネボウとのご縁ができその仕事をする中で、キチン質が素晴らしいものを持っているとわかったのでしょう。そうした今までのさまざまな経験のもと、今の土の異常さを懸念し、肥料製造事業を始めることになりました。

「昭和30年代の土に戻す」ということは「地力で茶の木を育てる」ということです。化学的な窒素肥料を多様化して窒素で甘味をつけたお茶が、今まで何年もやってきた農業の基本でした。これに対して先代は「そうではない。地力、土の力で栽培されて初めてお茶本来の旨みが出る」と話します。このことと素材の旨みを楽しみにしていた子どもの頃の自分の思いがちょうどマッチしたことで、先代の進めていることは素晴らしいことだという思いに辿り着いたとのだと思います。

2014年2月19日