山英
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山崎英利のお茶語り 〈山英社長のコラム〉

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14. SBSラジオ「石川美知子のあなたと語る食の原風景」での対談から VoI.1(2012年7月放送)

掛川市日坂は歴史的にも由緒のある土地で、江戸時代からは東海道五十三次の宿場町として栄え、往来がかなりの賑わいを見せていました。昔は大いに栄えた日坂ですが、東海道線が南に迂回してしまったため、現在の日坂は時代に取り残された、昔にタイムスリップしたかような錯覚を覚える古い町並みの、文化財がたくさん残っている地区といえます。この地の事任(ことのまま)八幡宮は、現在地に遷座して1200年、それまで鎮座していたすぐ北側の本宮山の本宮から数えて1800年という大変に古い歴史を持つ神社で、清少納言の枕草子などにも登場しています。「願いが『言のまま』に叶う」神社として古くから信仰されており、最近ではパワースポットとして再び注目されるようになってきました。

山英は、商売としては山崎英一が始めて自分で三代目になります。ただ前二代は肥料商でした。肥料といっても有機質肥料、シルク原料のかいこのサナギを原料とした有機肥料を主に扱っており、その有機肥料を周りの農家さんに使ってもらい栽培したお茶を引き取ることによって、山英がお茶の問屋に転向したという経緯があります。お茶屋としてはここ30年、力を入れているところです。

創業者の山崎英一は普通の肥料商で、肥料を仕入れて売ることを生業にしていましたが、二代目である前会長山崎定次は、土作りには有機が必要だと考えていました。山崎定次はいろいろな特許を持っていましたが、たまたまそのひとつであるシルク原料の繭玉をカットして中のサナギを振るい出すという特許がカネボウと結びつくきっかけとなり、カネボウの持っているサナギ原料のくず繭は全て山英が加工することになりました。こうして品質の高い有機肥料原料がふんだんに生まれ、それをいろいろな肥料メーカーに渡すことで有機配合肥料ができていきました。山英は有機肥料の大元を握っていたのです。

そうした状況の中、先代の山崎定次がせっかくこの周りはほとんどがお茶農家なのだから、自分が手に入る限られた有機肥料を地元の土を耕すことに利用してもらってはどうかと言い出し、周りの農家さんに声を掛けて農家さんと一緒にお茶の有機栽培を始めました。農家さんからはせっかく山英の言うとおりに有機栽培をやってもお茶はブレンドされてしまうので、それなら自分たちの栽培茶を山英が直接そのまま消費地に届けてくれないかというお話になり、そこから山英が肥料からお茶に社業を転向したという経緯があります。

2013年12月14日