山英
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山崎英利のお茶語り 〈山英社長のコラム〉

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10. HACCPの導入 vol.1

HACCPとは、Hazard (危害) Analysis (分析) Critical (重要) Control (管理) Point (点) の頭文字をとったもので、通称HACCP【ハサップ】と呼ばれています。これは、1960年代に始まった米国の宇宙開発計画 (アポロ計画) における宇宙食の開発にあたり、高度に安全性を保証するシステムとして米国航空宇宙局 (NASA) が中心となって開発した手法です。その内容は、主として最終製品の検査に依存する従来の衛生・品質管理とは異なり、原材料の段階から最終製品に至るまでの各段階を管理し、それぞれの工程で発生する恐れのある危害の確認と発生防止に焦点をあわせたものです。

日本の国がこのHACCPシステムによる衛生管理が必要であると言い始めたのは、平成8年に全国的に発生した腸管出血性大腸菌0-157による集団食中毒事件あたりであると記憶しています。この事件を教訓としてより厳しい衛生管理が求められHACCPシステムが注目されました。静岡県ではこの流れを受け、平成10年度よりお茶や水産加工品などの地場産品を中心に、県下10ヶ所の地域においてHACCP手法による衛生管理の導入を目的とした「地域保健HACCP普及推進モデル事業」を県食品衛生協会に業務委託し、モデルプランの作成に取り組み始めました。

弊社ではそれ以前から食べるお茶に必要な安全基準を確保するために、独自の衛生管理体制とそれを実践する農産物加工場を建設し、加工から袋詰め・出荷を行なっていました。その実績が評価され、平成10年に茶業界として初めてHACCP普及推進のモデル事業所としての事業委託を受け、平成14年3月には (社) 静岡県食品衛生協会によりミニHACCPの公の承認を受けることができました。茶業界は厚生労働省の承認範囲には入っておらず、公の承認はいただけないものと思っていましたので、この承認は大変嬉しくとても感謝しております。

2012年10月27日